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現役看護師に聞く 性病科を訪れる際の心構えと NGな振る舞い

「もしかしてうつっちゃったかも……?」

そんな疑いを持った人は病院で検査をしてもらう必要があるが、「性病科に行くのが恥ずかしい」「性感染症と診断されるのが怖い」という人も多いだろう。そこで今回は都内の性病科に勤務経験のある女性看護師に、性病科を訪れる際の心構えやこれまで目にしてきた患者の実態について話を聞いた。

性病を告げられる男性


まず、初めて性感染症にかかって病院に来た人の中にはかなり取り乱している人も多いとのこと。

「白髪の立派な紳士の方が、病院の受付の女性に『久しぶりに女性と交わった後で、パンツから凄いニオイがするようになりまして……』と人目をはばからず説明しているのを目にしたことがあります。普通、受付での初診申し込みでは、簡単な症状を所定の用紙に記入していただくだけで大丈夫ですので安心してください。初めての性感染症で動揺してしまうことは仕方ありませんし、性感染症に慣れてしまっている常習犯の方が私はむしろ問題だと思います。」

さらに動揺する人が増えるのが、いざ性感染症と診断されたとき。ショックで無言になってしまう人も多いそうだ。

「そのような場合は、こちらから必要なことを伺い、説明もするので安心してください。私の場合は、『実は私もクラミジアにかかったことがあるんですよ』とコッソリ伝えて、心を開いてもらうようにします(笑)。心配なことはその場で質問をしていただいて、不安を解消して帰っていただきたいですね。」

「絶対に彼女にうつされた!」と1人で逆ギレしてしまう人も

質問や相談は病院側としても歓迎だそうだが、変な取り乱し方をして迷惑をかけるのはNG。以下の例は、反面教師として心に留めていただきたい。

「『絶対に彼女にうつされた!あいつ、初めてだって言ってたのに!』と1人で逆ギレした患者さんは、1人の女性としての立場から見ても印象が悪かったですね。『オレ、誰からうつされたんですか?』と聞かれて、私たちは知らないし……と困ったこともありました(笑)。」

なお「『本番してないのに何で!?』と不思議がっていた患者さんに、オーラルセックスでも性感染症は感染すると伝えて驚かれたこともあった」とのこと。性感染症への知識を高める上でも、きちんと医師や看護師から話を聞くことは大切だろう。

「結婚するカップルが、母子感染する疾患、不妊や流産のリスクを高める可能性がある性感染症などを確認する『ブライダルチェック』というものがありますが、結婚を予定していないカップルでもお互いを大事に思う人は、ぜひ取り組んでもらいたいですね。」

 

コンドームを常につけて特定のパートナーと性交渉を・・・

また、診察の現場に携わる看護師の立場から、性感染症予防のために心がけてほしいことも伺った。

Women doctors are examination a male patient
「まずはコンドーム。性感染症には潜伏期間もあり、知らないうちに病気をうつしてしまうこともあるので、コンドームは常に付けるようにしてほしいですね。2番目は不特定多数の人と性交渉を持たないようにすること。『性のはけ口をどこに求めようが勝手』と思う人もいるかもしれませんが、性交渉の相手や自分のパートナーに病気を感染させるリスクもあるので、やはり避けてほしいです。」

また衛生環境を保つことも大切にしてほしいそうだ。

「不衛生な場所での性交渉は感染症のリスクがあるので避けてほしいですね。また夏場の猛暑の頃はパンツの中が蒸れてバイキンが入り、膀胱炎になる方も多いです。インキンも不衛生な環境が原因で発症することがあるので、清潔さを保つことは意識してもらいたいです。」

そして、少しでも疑わしい症状が出た場合は、迷わず病院に来てほしいとのこと。

「最近は梅毒の感染も増えていて、全身に症状が回ってから病院に来る方もいます。恥ずかしさや怖さはあるかもしれませんが、ぜひ勇気を振り絞って病院に来てください。医師や看護師は真摯に相談に乗りますし、患部の状態を確認する必要がある場合は、医師以外は見えないようにカーテンをするなどきちんと配慮をしますので安心してください。」