コンドームの歴史
コンドームはいつからあるの?

コンドームの起源には諸説がありますが、そのひとつが初期エジプト王朝時代(紀元前3100年頃 – 紀元前2686年頃)というもの。これはなんと今から5000年以上前になります!
この時代のエジプト男性が、昆虫に噛まれるのを防ぐためにペニスに着けていたサック状の筒が世界で最初のコンドームと考えられているそう。
また、一説ではローマ時代にヤギの膀胱を使ったコンドームが登場していたとされています。もっともこの頃の人々は、避妊具としてではなく虫刺されなどからペニスを保護する“ペニスキャップ”として着用していたようです。
なんでコンドームというネーミングなの?

ある説では、自らが開発した絹製の“亀頭帽”をチャールズ2世に献上した、17世紀半ばのイギリスの侍医「コントン」が名前の由来とされています。
また、フランスの南西にある「コンドン(Condom)」という町の名前が語源ではないかとの説もあります。
ちなみに、コンドームは世界の国ごとにさまざまなニックネームがあるのをご存知でしょうか?特に面白かったり、オシャレ(?)なネーミングをピックアップしてご紹介します。
- ■アメリカ・・・ JIMMY HAT(ジミー・ハット)
JIMMYは男性器を表すスラング(隠語)。つまり「ジミーの帽子」という意味。
- ■デンマーク・・・GUMMIMAND
北欧の国デンマークのスラングで「ゴムの男」という意味。なんともストレートな表現!?
- ■ポルトガル・・・CAMISADE VENUS
「ヴィーナスのシャツ」という意味。日本風に解釈すれば、「天女の羽衣」のような美しい表現になりそう!?
- ■フランス・・・CAPOTE ANGLAISE(カポット アングレ)
「イングリッシュ・レインコート」という意味。アパレルっぽい表現はさすがフランス!?
- ■ドイツ・・・IUMMELTUTE
「淫らな袋」という意味。確かにイメージはできそうですが・・・。
- ■香港・・・PEIDANGYI
「防弾チョッキ」という意味。勇ましいネーミングはいかにも避妊効果がありそう!?
日本初のコンドームとは?
今やその高い製造技術力によって世界トップレベルの品質を誇る日本製コンドーム。そんな“国産コンドーム”の元祖とされるのが「ハート美人」という名の商品です。
この商品が売り出されたのは明治42年(1909年)。当時薬局を営んでいた小島久太郎という人物が、東京は向島の風船屋・井上芳三郎に製造を依頼し、苦心の末に商品化に成功したとのこと。

ちなみに値段は1ダース1円だったそうです。
その後、この「ハート美人」はオカモトが商標を取得。なんと現在も生産されている“現役”商品なのです!