コンドームの規格
コンドーム規格
みなさんが普段使っているコンドーム。実は製品として店頭に並ぶまでにはとても厳しい規格をパスしなければならないのです!
その規格となるのが「日本工業規格」。通称“JIS”と呼ばれるものです。このJISは国家が定める厳格な規格です。
JISは製品のカテゴリごとに規格が定められています。コンドームのカテゴリは「医療安全用具」。 くわしくは、「JIS T 9111:2000」という規格となります。
それではこの「JIS T 9111:2000」をクリアするためにはどんな項目があるのでしょうか?さっそくいくつか紹介しましょう!
- ☆デザイン:
- コンドームには完全なる口巻き(輪ゴム状のもの)がないといけない。
- ☆寸法:
- 長さは160mm以上ないといけない。(直径については規定はありません。)
- ☆強度:
- 空気を入れて破裂させて試験します。
破裂試験機破裂時の圧力は* 1kPa以上、容量はおおよそ* 13L以上必要。
* kPaはキロパスカルのこと。この単位だけだと分かりにくいですが、かなりの力に耐えられるということになります。
*容量は製品の折幅(円周の半分の長さ)によって異なります。破裂するまでにはかなりの空気が入ります。 - ☆穴:
- 穴、破れ、水漏れはあってはならない。
コンドームに穴が開いていないかをテストする方法には、電気試験があります。
電気ピンホール試験機 - ☆包装、表示:
- 決められた表示をしなければならない。
このようにコンドームにはさまざまな基準が定められています。これらを通過した製品は高い品質で製造されていることの証。みなさんが安心して使える製品が完成するまでには、日々妥協のない確かな技術で製造が行われているのです!