1限目 コンドームを知りたい

コンドームの薄さ

みなさんが普段使うコンドームに一番求めるポイントは何でしょうか。値段?使いやすさ?機能?パッケージのデザイン?人それぞれに意見はあると思うが、多くの人に共通するのはやっぱり「安全で丈夫なこと」ではないでしょうか。

この条件を満たすためには、本来コンドームは“厚い”製品であるのがベストのはず。しかし、厚さがあると使用感ばかりが気になってしまうため、「薄いほどイイ! 」というニーズはとても高いのです。
そのため、日本のコンドームには、非常に薄い製品が多くラインナップされています。もちろんこれは製造技術力が伴っているからできること。日本ほどの技術がない海外のメーカーでは、薄いコンドームを製造することが難しいため、 厚さ0.05mmの製品がポピュラーになっているとのこと。

ちなみにオカモトのいくつかの製品を“厚さ”という視点から比較してみると―。

  • ◎ ニューゴクアツ(0.1mm)
  • ◎ 003(0.03mm)
  • ◎ 002EX(0.02mm)
  • ◎ 001(0.01mm)※2014年発売予定

数値でみると、『001』は究極の薄さ!その薄さには驚愕するが、一般的にコンドームは先端から根元までを均一な厚さで製造することが技術的にとても難しいということをご存じでしょうか?

オカモトの新製品「001(ゼロワン)」はココがスゴイ!

オカモト「001」は、なんとこの点をクリアして、先端から根元までがすべて均一に“0.01mm”台という薄さを実現しています。これにより、従来は厚くて膨らまなかった先端部分もきれいな伸びとなるのです。

また、素材にはコンドームによく用いられる天然ゴムラテックスではなく、合成素材のポリウレタンを採用。このポリウレタンは、やわらかく、ゴム臭がなく、熱伝導にも優れているという特性を持ち、 “使用感のなさ”を実感するのに最適な素材です。

均一さを調べる「三点測定法」かカギ!

前述のとおり、「001」はコンドームの「ボトム」「センター」「トップ」部分の厚さがすべて均一。特に「トップ」部分を薄くすることは、大変難しい技術とされていたため、これは画期的なことになります。「トップ」部分が同じ厚さの場合には、膨らみ方も均一になるため、得られるフィット感にも大きな違いが出てきます。

さて、その3か所が均一であることを検査する方法を「三点測定法」と呼びます。

2011年2月3日、この「三点測定法」が国際的な標準規格であるISOで正式に制定されました。 (ISO 23409:2011) ISOは、長さ(m)や重量(kg)の国際単位を定めたメートル条約(1835年)を起源とする権威ある規格。つまり「001」の均一さは世界に通用する技術をクリアしているということなのです!さらに、ポリウレタン素材の商品でISO規格を満たしているということも難しい技術を克服したという大きなポイントになります。

薄さへの挑戦!0.05ミリの壁を突破せよ!!

“薄い”コンドームを作るためには、高い技術が必要だということを説明しましたが、まだ0.05~0.08ミリのコンドームが当たり前だった昭和初期以降は、業界内では「0.05ミリの壁を突破するのは不可能」と言われていました。
繊細なゴム製品をさらに薄く製造することはそれほど難しいことでした。
実は、この“壁”を破るキッカケは意外なことに、偶然の発見から生まれています。

あるとき、オカモトの研究室に勤める社員が、コンドームの原料であるラテックスの構造を顕微鏡でのぞいていたときでした。
薄いコンドームに強度を持たせるには、新たな結合分子を加えればよいのではないかと直感的にひらめいたのです。
研究室では、その社員のひらめきを実現可能と判断。まず分子に枝状の樹脂を加えてみました。しかし、この2つは一向にくっつきません。
それ以来、研究室のスタッフ達はこれらをくっつける触媒物質を探すために日夜を問わず、数え切れない実験を繰り返しました。

そして、研究開始から丸一年が過ぎようとした頃、ついに触媒物質を発見!
薄くて強いコンドームは、まさにテレビ番組「プロジェクトX」ばりの情熱と研究技術から誕生したのです。
昭和44年、オカモトはこの研究の結晶である製品「スキンレススキン」を発売。当時の一般品の半分の厚みを実現した驚異の薄さは、国内だけなく、世界のコンドーム業界から賞賛を得た製品となりました。

現在もオカモトのスタンダードとなっている「スキンレススキン」(写真はスキンレススキン クラウン)