2限目 性を知りたい

LGBTの歴史

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(以降LGBT)など、さまざまなセクシャリティが存在することは、現在では広く知られています。それでは、私達人類の歴史上では、このようなセクシャリティがどのように考えられ、どのような歩みを経てきたのでしょうか?今回のレッスンでは、その歴史をキーとなる5つの出来事に焦点を当ててたどってみましょう。

史上最古の同性カップル

紀元前25世紀から紀元前24世紀、古代エジプト第5王朝時代の王室に仕えた「カーヌムホテップ」と「ニアンカーカーヌム」の2人は、史上最古の同性カップルとされています。
彼らは共同の墓に埋葬されていて、1964年の発見以降、2人の密接な様子が描かれたレリーフが墓内で見つかっています。

同性愛を犯罪とする法律

紀元前1075年のアッシリア法典以降、主に男性間の同性愛を罪とする法律「ソドミー法」が世界各地で定められてきました。

中でも1533年にイングランド王のヘンリー8世が制定したものは、西洋社会で最も厳しい法律で、オナニー、アナルセックス、オーラルセックスを含む子供を産む目的以外の性行為すべてを犯罪と位置付けました。 ソドミー法は近代まで存在した、もしくは今現在も存在する国があるなど、倫理的・宗教的思想も背景として長い歴史を持つ法律となっています。

出版物の登場

多くの人の目に触れる出版物としてLGBTが登場したのが1947年のこと。ロサンゼルスでイーディス・エイディーが北アメリカ初のLGBT出版物「ヴァイス・ヴァーサ」(Vice Versa)を自費出版しました。
ちなみに、その前年の1946年には、現在存在しているLGBT組織としては最も古いCOC (文化・余暇センター)がオランダで創設されています。

同性愛者を保護する法律が制定

1980年代に入ると、同性愛者の人権をバックアップする動きが各国で活発になります。1988年、スウェーデンが社会福祉、税、相続について同性愛者を保護する世界初の法律を制定。
翌1989年には、リヒテンシュタインが同性愛を合法化し、デンマークが同性カップルに対して結婚とほぼ同じ権利を認める登録制パートナーシップに関する法律を制定した世界初の国となりました。

テレビドラマがきっかけで認知度アップ

「性同一性障害」というキーワードが日本で広く知られるきっかけのひとつとなったのがテレビドラマ。